止まっていた夫婦の時間を動かしたものとは?

「ありがとう」は魔法の言葉。

前回は、父と娘の関係が
感謝によって変わっていったお話を紹介しました。

今回は二人目。
58歳の会社員、Yさんの物語です。

 

家庭内別居という現実

Yさんは、まじめ一筋の会社員。

お酒も飲まない。
ギャンブルもしない。
仕事は真面目に続け、給料もきちんと家に入れる。

そんなYさんが、ある日奥さんから
突然、離婚届を突き付けられました。

理由が分からない。

浮気をしたわけでもない。
家族をないがしろにしたつもりもない。

それでも、そこから夫婦の距離は
どんどん離れていきました。

数年間、家庭内別居。

食事も別。
洗濯も別。
会話はほとんどない。

連絡は子どものことだけ、
LINEで事務的に。

会話もなくなり家庭内別居状態

Yさんは静かに言いました。

「もう何年もほとんど会話がない。
でも、どうにかしたいんです」

 

「奥さんへの感謝を書いてください」

僕は、Yさんにこう伝えました。

「奥さんへの感謝を
1日3つ、ノートに書いてください」

するとYさんは困った顔で、

「感謝すること…浮かびません」

正直な反応でした。

それでも、やり方を丁寧に説明し、
納得してもらってから
Yさんは静かに始めました。

書いたことは
誰にも見せない。

ただ、自分のノートに
奥さんへの感謝を書き続ける。

1日3つ。
毎日。

 

最初の変化は1か月後

1か月ほど経った頃、
Yさんと会ったときのこと。

「この前、妻が弁当を作ったんです」

驚きました。

それまで数年間、
そんなことは一度もなかったからです。

僕が
「それはすごいですね」
と言うと、

Yさんは照れたように言いました。

「いや、娘の弁当のついでに
余り物で作っただけですよ」

僕は静かに返しました。

「でも、これまで娘さんの弁当を作ったことは
何度もあったはずですよね。
それでもYさんの分があったのは初めてなんですよね」

Yさんは少し考えて、

「まぁ…そうですけど」

と。

そこで僕は聞きました。

「奥さんに“ありがとう”と言いましたか?」

Yさんは首を振りました。

「いえ、言ってないです」

私は少しだけ強めに伝えました。

「それ、言わなきゃダメです。
次から何かしてもらったら
必ず“ありがとう”を伝えてください。
面と向かってが恥ずかしければLINEでもいい」

 

そして半年後

Yさんは、その後も毎日
奥さんへの感謝をノートに書き続けました。

そして半年後――

信じられない報告が届きました。

「家族で九州旅行に行ってきました」

Yさん夫婦と、
お子さん二人。

家族4人での旅行。

あれほど冷え切っていた夫婦関係が、
ゆっくりと、でも確実に
温かさを取り戻していたのです。

家族旅行

 

ありがとうは、心の向きを変える

特別なことは何もしていません。

ただ、

奥さんへの感謝を
毎日ノートに書き続けただけ

そして、
小さな出来事に
「ありがとう」を伝えただけ。

それでも、
心の向きが変わると
関係が変わり始める。

僕はその瞬間を
何度も見てきました。

「ありがとう」は
ただの言葉ではなく、

止まっていた時間を動かす力

を持っているのかもしれません。

 

「ありがとう」の奇跡、
まだ続きます。

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