「また一人、退職します…」
介護施設のMさんの職場では、そんな報告が続いていました。
部下とのコミュニケーションは大事にしている。
対話の時間もたくさん取っている。
それでも、なぜか辞めていく。
「自分の関わり方が悪いのかな…」
そんな思いが、心の中でぐるぐる回っていました。
ちゃんと聴いている“つもり”だった
Mさんはこれまで、部下の話をよく聴いていました。
面談もするし、困っていそうなら声もかける。
でも、あるとき気づいたのです。
自分は“理解するため”ではなく、
“情報収集のため”に聴いていたと。
・何が起きているのか
・誰が何を言っているのか
・問題はどこなのか
もちろん、管理者として必要なことです。
でもそれだけでは、
相手の心には届いていなかったのです。
「理解しよう」と決めて聴いてみた
Mさんは、聴き方を変えてみました。
まずはシンプルに
「相手の気持ちを理解しよう」
と意識して聴くこと。
評価も分析も、いったん横に置く。
ただ、目の前の人の言葉と気持ちを受け取る。
すると、これまで聞こえなかった本音が、
少しずつ聞こえてきました。

質問も変えてみた
もう一つ変えたのが「質問」。
これまでは
状況を把握するための質問が中心でした。
でもこれからは、
その人の成長につながる質問へ。
・どうなったら嬉しい?
・本当はどうしたい?
・自分にできることは何だと思う?
そんな問いを投げかけるようにしました。
たった2週間で起きた変化
傾聴と質問を意識して、2週間。
すると、
これまで口ぐせのように
「辞めたい」と言っていた職員が、
「ここで、もう少し頑張りたいです」
と言い始めたのです。
先輩と後輩の行き違いも、
少しずつ解けていきました。
職員同士の空気も、
なんだか柔らかくなってきた。

変わったのは、Mさんだけ
職員を変えようとしたわけではありません。
仕組みを大きく変えたわけでもありません。
Mさんの聴き方と質問が変わっただけ。
でもそれが、
職場全体のコミュニケーションを
変えていったのです。
もし今、同じことで悩んでいるなら
・ちゃんと話を聴いているのに
・時間も取っているのに
・それでも人が辞めていく
そんな悩みを抱えているなら。
もしかしたら、
「聴く目的」が少し違うだけかもしれません。
情報を集めるための傾聴から、
理解するための傾聴へ。
管理のための質問から、
成長のための質問へ。
それだけで、
目の前の人の表情が変わることがあります。
そして気づくはずです。
人は、“理解された”と感じた場所で
もう一度、頑張ろうと思える
ということに。
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