「私、自分をほめたことないです。」
そう言った女性が、
数分後には
「失敗は大事な工程ですね」
と笑顔で話していました。
先日のマルシェ
「出前質問カフェ」での出来事です。
30代でアート作品を展示・販売している女性が
質問カードを引きました。
カードに書かれていたのは
「最近、自分をほめたのはどんなことですか?」
という質問。
彼女は少し考えて
「私、自分をほめたことないです。」
「いつも失敗ばかりして、
褒めるところが見つかりません。」
と話しました。
そして続けて
「作品を作っていて、
イメージ通りにできなくて…」
「失敗すると自分を責めています。」
「なんでうまくいかないんだって。」
「一発でうまくいけばいいのですが、
なかなかうまくいかないんです。」
と話してくれました。
そこで僕は、こんな質問をしました。
「スッキリ一発で成功した作品と、
何度も失敗を重ねてやっとできた作品は、
何が違うと思いますか?」
彼女はしばらく考えてから、こう答えました。
「後者の方が深みが出ると思います。」
僕はうなずいて言いました。
「そうですよね。深みが違いますよね。」
そして続けて聞きました。
「では、あなたはどんな作品を作りたいですか?」
すると彼女は迷わず
「深みのある作品を作りたいです。」
と答えました。
そこで僕はさらに聞きました。
「では、深みのある作品を作っている途中での失敗は、
本当に“失敗”と言えますかね?」
すると彼女は
少し考えてから
ふっと表情がゆるみ
「失敗ではないですね。」
「大事な工程です。」
と答えました。
そのときの表情は
最初に会ったときとは
まったく違っていました。

人は
出来なかったことや
うまくいかなかったことを
**「失敗」**として見てしまいがちです。
でも
見方を変えるだけで
それは
価値あるプロセスに変わることがあります。
その日も
一枚の質問カードから
一人の女性の
**「失敗の意味」**が変わりました。
改めて僕は思いました。
質問って凄いですね。
もしよければ教えてください。
あなたが「失敗」と思っていたことの中で、
本当は大事な経験だったと思えることは何ですか?
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