66歳になった今も、ふと振り返ると、あの30歳の春が
人生の大きな転機だったことを感じます。
そう、僕が禁煙を始めた日のことです。
それまでに2度ほど禁煙を試みましたが、
いずれも1~2ヶ月で挫折。
毎回「今度こそ」と意気込んで始めたのに、
結果は同じでがっかりしていました。
でも、あの日、3回目のチャレンジが訪れたのです。
「エイプリルフールに禁煙?」
そう、30歳の4月1日。
エイプリルフールの朝、ふと思ったんです。
「今日禁煙宣言しても誰も信じないだろうな。
でも、逆にそれで成功したらカッコいいかも?」
その勢いのまま、職場でこう宣言しました。
「今日からタバコ辞めるよ。」
案の定、みんなの反応は冷たいものでした。
「はいはい、どうせ無理でしょ。」
みたいな感じです。
その瞬間、僕の中で火がつきました。
「絶対にやめてやる。」そう誓った瞬間から、
僕とタバコとの本気の戦いが始まりました。
2ヶ月目の悪夢
禁煙の初期はやっぱり辛かったです。
禁断症状と戦いながら、
2ヶ月目には毎晩のように同じ夢を見ました。
夢の中でタバコを吸ってしまい、
「しまった、やってしまった…!」
と後悔するんです。
でも、目が覚めると夢だとわかってホッとする。
その繰り返しでした。
時々、猛烈にタバコを吸いたくなる瞬間もありました。
その度に自分に言い聞かせたんです。
「今吸ったら、ここまでの努力が全部無駄になる。」
5年経っても夢に出るタバコ
禁煙生活が続き、1年、2年、3年と時間が過ぎても、
まだ夢にタバコが出てきました。
朝起きるたびに、「夢で良かった…」と安堵する日々です。
なんと5年経っても夢に出るんですよ。
でも、10年を超えた頃からはさすがに見なくなりました。
1日3箱吸ってた自分がここまで来た
昔の僕は、1日3箱もタバコを吸うヘビースモーカーでした。
それをやめた自分に対して、
今でも「よく頑張ったな、自分。偉いぞ。」
と思います。
一番のポイントは、「力まないこと」だったんだと思います。
「止めよう、止めよう」と意気込むほど失敗しましたが、
軽い気持ちで始めた3回目は自然に続けられたんです。
新しい挑戦:88歳までブログを続けたい
禁煙の成功で学んだことは、
「大切なのは軽い気持ちで始めること」。
だからこそ、今はこのブログもそういう気持ちで続けています。
「66歳の今から始めて、88歳まで書き続けたらカッコいいだろうな。」
と。
誰に何を言われても、あの禁煙と同じように、
気楽に、でも着実に歩んでいきます。
人生もブログも、続けることが大事。
軽い気持ちでも、続ければいつか大きな自信になる。
そんなことを、僕はタバコをやめた日からずっと学んできました。
もしあなたが今、何かを続けるか悩んでいるなら、
まずは軽い気持ちで始めてみるのもいいかもしれません。
エイプリルフールの禁煙宣言が、僕の人生を変えたように。